再凹み。
朝から汚いキッチンを目にして、落胆する。
どういう神経をしたら、
ゆでたパスタの残りやゆで汁の入った鍋をそのままにして、
床やテーブルに散らかったチップスをそのままにして、
使った食器もタバコの灰もそのままにして、
寝て起きて、そのまま出かけられるんだろうか。
これが毎朝続く。
はっきり言って、堪え難い。
食器は洗わない。
掃除ももちろんしない。
料理をしたら、使いっぱなし。
ご飯の食べ残しは平気でそのままにする。
トイレットペーパーは買わない。
ゴミもまとめないし、捨てない。
でも、シェアだから、誰かがしないと”私が困る”。
引っ越しを決めた理由は、
その片鱗が見えたからってのもある。
遠慮してきちんとしていたのは、はじめの1週間。
それもジュリーが全部整えてくれていたから出来ていたこと。
本当に、言葉も出ない。
引っ越しを早々に決めて正解。
加えてもうひとつ。
ジュリーの送別会の際に、ジュリーともう一人のフラットメイト(女の子)に小さなプレゼントをしていた。
ジュリーはもちろん喜んでくれていたけど、
もう一人の女の子はどうも気に入らなかったみたい。
(その時ははっきり言わなかったけど)
プレゼントはダイニングに1週間放置。
これも、堪え難い。
日本だったら、それはくれた人に失礼だとはっきり言ってるけど、
言いにくくて言えてない。
それに、時既に遅し。
私のストレスはピークに達していたので、
もし言ったとしても、
きっとズバリとはっきりと言い過ぎて、彼女をぐっさりと傷つけてしまう。
(裏を返せば、そのぐらい私も凹んでいるということなんだけど)
そして、言い返された時に、私はうまく切り返せない気がする。
もちろん、その子との関係はうまく言っているとは言えず、
あの送別会からすると関係は悪くなっていると思う。
原因は不明。
ただなんとなしに広まった溝な気もするけど、
思い当たる原因もなく、私も放っている。
でも、私がいるにも拘らず、
一切英語を使わず、私と目も合わさずフランス語で会話をされたら、
それはもう、はっきり言っているのと同じだと思う。
「あなたとは話す気はありません。」
いくら私がフランス語ができなくとも、英語が堪能でなくとも、
そのぐらいの理解力はあるつもりです。
これはもう、顔を会わさないに限る。
交戦は好きではないので、非暴力の姿勢で。
* * *
先日の話。
友達との待ち合わせの前に時間があったので、スターバックスに入る。
注文をしてメニュー表で値段を確認。
2.85ポンド。
ところがレジで。
「3.05ポンドです」
でた。
ロンドンに慣れてない日本人を舐めた中東人。
その日は既に疲れも溜まっていて気分も滅入っていたので、
そのまま支払いを済ませる。
そして、どうして値段が違うんだ、と言わなかったことに後悔。
この手のプチぼったくりは、2度目。
1度目はロンドンへ来てすぐ携帯を買ったときに。
9.78の携帯(安い!)を10ポンドで支払うも、
店員はおつりも渡さずに
「Thank you! bye!」
バーイじゃねーよ。
と、「これって、9.78ポンドですよね?」と。
渋々22ペンスを返してくれた。
もう、こんなのが日常。
スーパーで、はじめの挨拶は機嫌よくても、
東洋人だと分かると冷たく対応されるのは良くあること。
こっちの人は、私が、日本人なのか中国人なのか、
おおよそ分からないし、東洋人であること以外あまり興味もない。
楽しいこともたくさんあるけど、
嫌なことや凹むようなことも、同じぐらいたくさんある。
* * *
日本を出てから、1ヶ月と1週間。
少しずつ、でも着実に溜まっていた私のストレスは限界に達し、
ついに学校の帰り際、クラスメイトの女の子(日本人)にぶちまけてしまった。
彼女は、私の勢い余った愚痴をきちんと聞いてくれて、
「じゃあ気分転換に日本食を食べに行こう!」と、誘ってくれました。
ありがとう。
本当に感謝。
おかげでかなり回復。
久しぶりに丼ものや煮物など日本の味を堪能して、お腹もいっぱいに。
彼女と同じクラスになれたことが、ロンドンで一番ラッキーだったことに違いない。
本当は、こんなマイナスな話を日記にUPしようかするまいか迷っていたんだけど、
彼女の一言もあって、載せてみることにしました。
ロンドンライフの実情は、良いことばかりじゃ伝わらない・・・ということで(笑)。
おしまい。