Side Story@Arles

 

1.奇跡

 

アルルに着いたのが、午後21時40分頃。

そこからバスでホテルの近くまで移動している最中に、ふと

「あーとかーらーきーた~のーに、おーいこ~さーれ~・・・。」

聞き慣れた歌が!!!!

 

思わず、「あのー、日本の方ですか?」と。

 

「あ、すみません、そうです。」と私と同じぐらいの年齢の女性とそのお母さんが答えてくださいました。

 

そこから、少し話をして、同じホテルに泊まることが判明。

しかも、

「チェックインはもうされました?あそこ土日は18時までしか空いてないですよ」とのこと

はあー???

 

18時以降になる場合は、あらかじめ電話をしてホテルの入り口のピンコードを聴いておかないといけなかったのだとか。

しかも、その日チェックインする人の鍵が保管されているBOXの番号も聴いておかないといけなかったのだとか・・・。

 

そこで、とりあえず、ホテルの中までは一緒に入らせていただくことに。

 

「私もねー、昨日すっかり確認するのを忘れていてやらかしたんですよー。ホテルについて、玄関に貼ってある緊急用の番号に電話をして事情を説明して・・・」と。

彼女はフランス語ができるらしいのです。うらやましい。

 

ホテルについて、とりあえず一緒に入らせていただく。

それから彼女はさささっと鍵の保管してあるBOXまで行って

「昨日と同じ番号だといいんですけど・・・」と、

言いながら番号を押して、BOXを空けてくださいましたー。

奇跡だー!!!

 

本当に感謝しても仕切れません。

私はなんてラッキーガールなんだ。

 

おかげさまで、ゆっくり眠ることができました。

 

 

実はこの手の奇跡は、ロンドンで駅にいく時にもありました。

たまたま同じユーロスターに乗る人が居て、私がどの停留所で降りるのか教えてくれと運転手さんに聞いていたら

「私も同じだから、一緒に行きましょう」と。

 

うーん、カレーからフェリーに乗る時にもあったな。

 

私って本当にラッキー。

 

 

 

 

 

2.玉木宏。

 

アルルについてからのこと。

突然駅でアジア系の女の子に

「sんじゃ居ptうイアウRうぃあHL?」

 

私「Sorry, I'm a Japanese.」

 

彼女「Sorry!!」

 

それがきっかけで、彼女と話すようになり、アルルの街を一緒に観光することになりました。

彼女の出身は中国。

スコットランドで働きながら学校へ通っているそうで、

私のいるロンドンまでは列車で30分の距離だと言っていた。

 

彼女も一人旅で、実は写真フェスの話は知らなかったのだとか。

 

そんな中、一緒に歩いていると突然、

 

彼女「玉木宏って知ってる?」

 

私「えー、知ってるよ!私も好きだもん!」

 

彼女「えー!!!もう私、彼が大好きなの!彼の写真を持ち歩いてるの!」

 

と、携帯に入った写真を見せてくれました。

お昼も2人で激盛り上がり。

 

のだめカンタービレをみて好きになったとか、友達にも玉木宏のことを好きな子がいてどっちが奥さんにふさわしいか話したんだとか、彼は努力家なんだとか。

「He is so cool!」を連発。

日本の俳優の話で中国の女の子と盛り上がるとは思いませんでした(笑)

 

ロゼワインを片手に、南仏で玉木宏を語る。。。

なかなかできることじゃありません。

 

もちろん、彼女とはUKで再会することを約束して、番号を交換しました。

 

 

 

 

3. 本場。

寮に帰って来て、シェアメイトのフランス人の女の子に、アルルに行って来たと話すと

 

「No, Arles, in French. (違うよ、アルスだよ、フランス語ではね)」

 

と、訂正を受けました。

 

本場の人が言うんだから、間違いない。

 

アルルじゃなくて、今日から私もアルスと呼ぶことにします。