※アップをさぼっていたので、日付と内容が合ってませんー。ご了承ください。尚、いろんな人との会話は私が勝手に訳しているので、実際にそういうトーンで言ったかは不明です。重ねて以後、ご了承くださいー。
旅程。
19日ヒースロー着、カレー(フランス)まで移動。
20日カレー発、ニースまで移動。
の、はずが、やっぱりうまくいきませんね〜。
なんとかなるかなー、と思っていたのが甘くて、飛行機が遅れ、ロンドンからドーバーへの列車も遅れ、フェリーポートに着いたときは既にチケットセンターが閉まっており。。。。
どーしよー。。。
とりあえず、近くで客待ちをしているタクシーのおっちゃんに話しかけてみる。
私「ここ、閉まってるんですよね・・・?」
おっちゃん「そうだね。あそこに人が居るかもしれないから見て来てあげよう、おいで。」
客待ち常連のおっちゃんだったらしく、
見た目閉まっているチケットセンターの隣りにある、バスの手配所のドアを開けてくれ、なかのおじいちゃんに話をしてくれた。
この子はチケットが無いんだけど、今日はもう渡れないのか、かわいそうだろ渡らしてやれ、みたいな。
(そこまで言ったかは不明)
おじいちゃん曰く、最近はみんなユーロスターやロンドンから直行するフェリー付きのバスに乗って、イギリスとフランスの国境を渡るので、予約客が居ない限りは早く閉まってしまうのだとか。。。
困った。
幸い、おじいちゃんに事情を話し、「ということは、君は安い宿が必要なんだね?」と、一番近くて安い宿を紹介してくれた。
上の写真がそれです。
見た目、洋館です。
めちゃ怖くて、電気点けてテレビ点けて寝ました。
ホラー嫌いにはもう十分過ぎるほどの佇まいでした。
でも、文句は言えません。
文句どころか、逆に感謝。
* * *
翌日20日、早朝に勝手にチェックアウトをし、フェリーポートへ。
(呼んでもベルを鳴らしても誰も出て来なかったので、キーをメモ紙に包んで紙の表面に「ありがとうございました。チェックアウトしたいので、鍵を置いて行きます。」と書いて出て来た。)
チケットセンターは開いていて、8:30発のチケットをGET。
船着き場までの送迎バスが出ていて、フェリーに乗る人はチケットセンターからそのバスに乗ってそのまま荷物検査を受けたりする。(一応国境を越えるので、ちゃんとX線検査がありました)
訳の分からないままとりあえず手順を踏むことができて、フェリーへ乗り込む。
昨晩は寝付けず、いろんな対応に追われ続けてぐったりしていたので、フェリーではほぼうたた寝してました。
約90分の船旅が終わり、フランスへと入国するときのこと。
あるアジア人らしきおじいちゃんに英語で話しかけられました。
おじいちゃん「日本人なのか?」
私「そうです」
おじいちゃん「今日はどこまで行くんだ?」
私「ニースまで行きます」
おじいちゃん「あ〜・・・、ほんとに?(そりゃ遠いなぁ)」
おじいちゃんはそのまま、自分の家族に「この子は日本人でニースまで行くらしい」と言ってまわっていました。
そのご家族は、おじいちゃんとお父さん、お母さん、娘さんの4人連れで、娘さんの年頃と私が近かったせいか、お母さんがえらく心配してくれました。
バスの乗り降りでも、毎度「荷物重くない?」と持ってくれたり、スーツケースが重すぎて押して移動していたら、「この持ち手を延ばして、こう引けば楽なのよ」と教えてくれたり。
スーツケースのねじが緩むとぼやいていたら、「ティッシュはある?ここに詰めたらいいのよ。緩いから外れるんだから」と、ちょっと直してくれたり。
こんな良い人たちはなかなか出会えないほど。
でも、初対面の人に対してもズバズバなんでも聞くのね。
そして、勝手に自分の意見や思いを言いはじめる。
どうやってニースまで行くんだ?という質問から、ユーレイルパスを見せて「フランスとスペインを回れるパスで、好きな6日使える。」と説明をすると、
「6日だったら・・・ニースからモナコとか回って、君はあとバルセロナへいくから、そのままマドリッドへ行って・・・」とアドバイスを受けた。
いえいえ、行きませんよ。
あまりにも私の旅程を気にするので、「2日残して、ロンドンの学校が始まったらまたフランスに遊びにくるつもりなんです」と説明。
自分の状況や事情を説明するのが苦手な私にとって、なかなか新鮮な体験でした。
そんな感じで、ここには書ききれないほどのいろんな紆余曲折を経て、無事ニースにたどり着いたのは21日の朝9時半。
この後も、まだ事件は起こるのだけど、それはまたの機会に。